ペソ戦士の皆様
米のテーパリング観測や利上げ観測で…
ここのとことメキシコペソが弱まっています。
先週6/16のFOMCでは…
2023年末までに2回の利上げを見込んでいることが示唆され…
市場全体でドル買いが加速する展開となりました。
この米のテーパリング&利上げ開始は、実際過去に行われており…
その時、メキシコペソがどういう推移をしたかを…
大王が誰にも頼まれることもなく…
勝手に調べましたので…
よろしければ見てやってください。
前回の米テーパリング&利上げスケジュール
まず前回の米のテーパリング&利上げ開始終了までの流れです。
①2013年05月 テーパリング実施示唆
②2014年01月 テーパリング開始、同年10月終了
③2015年12月 第1回目利上げ(政策金利0.5%)
④2016年12月 第2回目利上げ(政策金利0.75%)
その後2018年12月にかけて政策金利2.5%まで上昇
⑤2019年08月 利下げ開始
⑥2020年03月 コロナショック後、大幅利下げ(政策金利0.25%)
ドルペソの動き(米テーパリング&利上げ時)
この時のドルペソの状況ですが…
USDMXN月足チャート
①2013年05月テーパリング実施示唆時点で…
ドルペソは12.0でした。
その状況から2016年12月第2回目利上げが行わるまで…
ドル買いペソ売りが続き、ドルペソは22.0まで上昇しています。
これをパーセンテージで表すと…
大体、ドルペソが12.0から22.0まで
約83.3%上昇したことになります。
ペソ円の動き(米テーパリング&利上げ時)
この時のペソ円の状況ですが…
MXNJPY月足チャート
①2013年05月テーパリング実施示唆時点で…
ペソ円は8.4円付近でした。
その状況から2016年11月(第2回目利上げは12月)まで
下落が続き、4.87円付近まで下落しています。
これをパーセンテージで表すと…
大体、ドルペソが8.4円から4.87円まで
約42.0%下落したことになります。
ドルペソとペソ円のパーセンテージの乖離はドル円が絡むで…
こういう結果になっています。
ドル円の動き(米テーパリング&利上げ時)
この時のドル円ですが…
USDJPY月足チャート
2013年05月テーパリング実施示唆時点で…
ドル円は104円付近でした。
その状況から2016年8月(第2回目利上げは12月)まで
上昇が続き、126円付近まで上昇しています。
これをパーセンテージで表すと…
大体、ドル円は104円から126円まで
約21.1%上昇したことになります。
この時はアベノミクスも絡んでいますので…
もともと円安時合ということを鑑みる必要がありそうです。
ペソ円シミュレーション
それで…
こらから起きるであろう米のテーパリング&利上げ開始が…
パーセントベースで前回と同じような状況になった場合…
どうなるかドルペソとドル円でシミュレーションしてみますと…
ドルペソ・シミュレーション
現在2021/6/20時点でのドルペソ20.62が…
前回と同じ約83.3%上昇した場合…
ドルペソ=20.62✕83.3%+20.62=37.79
と恐ろしい数字になります。
ドル円・シミュレーション
現在2021/6/20時点でのドル円約110.2円が…
前回と同じ約21.1%上昇した場合…
ドル円=110.2✕21.1%+110.2=133.45円
となります。
ドルペソが37.79
ドル円が133.45円
となった場合
ペソ円は
ペソ円=133.45円÷37.79=3.53円となります。
※ちなみに…
単純に過去のペソ円ベースでシミュレーション場合ですが
現在2021/6/20時点でのペソ円約5.3円が…
前回と同じ約42.0%下落した場合
ペソ円=5.3円-5.3円✕42.0%=3.07円
となります。
今回のシミュレーションは…
前回と同じようになった場合を当てはめたものです。
コロナが絡む今の状況とは全然、地合いが異なりますので…
あくまで参考程度にしていただくと幸いです。
なんにせよ…
ペソ円の3円台だけは勘弁して欲しいですね。
そのためにも…
メキシコ中銀には是非、早期の利上げを敢行し…
ドル買いの流れを喰い止めてもらいたいです。
それにしても…
こういうドル買い状況におけるオブラドール大統領の利下げ圧力は勘弁してもらいたですね。