メキシコ戦士の皆様
懸念されるペメックス問題に動きが出ています。
ドスボガス新製油所建設計画
現在オブラドール大統領は…
タバスコ州パライソ市ドスボカス港にペメックスの新製油所を建設を計画しています。
この製油所というのは何かというと…
原油からガソリンを精油する施設です。
メキシコは原油輸出国ですが…
皮肉にもガソリンを精油する能力が低いため…
ガソリンは主に米国から輸入しています。
ですので、折角の原油輸出というメリットが、ガソリンの輸入で半減される状況になっているわけですね。
このことをオブラドール大統領は悔しくて、しょうがなく地団駄を踏んでいる状況で…
なんとかアメリカからのガソリン依存を減らそうとしており、3年後に輸入をゼロにするという計画を立て、これに向け新製油所建設等に邁進している状況です。
ですが、この計画は莫大な費用がかかるようで…
ムーディーズがドスボカスの新製油所の建設費はメキシコ政府の見積もりより20~40億ドル高くなる可能性があると懸念を表明しています。
このペメックスの件で、現在メキシコは格下げされる恐れが出ている訳ですが…
→オブラドール大統領!格下げ回避に向けペメックス問題に着手
ペメックス債務借り換え
こういう状況を改善させるため、オブラードル大統領が、ペメックスの債務の借り換えを行い、金利的なコストを削減したようです。
(ちなみにその借り換え先に我が国のみずほファイナンシャルが含まれています)
オブラドール大統領は、市場からの懸念を払拭するため、一生懸命頑張っているようです。
今回のペメックス計画についてS&P社が…
格下げは時期早々であると、割といい感じの見解を発表しまています。
S&Pペメックスの計画について言及!メキシコの格下げは、時期早々で中立である。Anuncios de gobierno de México sobre Pemex son neutrales para... https://t.co/9MBuUlxJ3B— 大王@トルコリラと地獄の日々 (@daiobn) 2019年5月14日
メキシコにとってペメックス問題が大きな懸念材料ですので…
少しでもいい方向に進むのはありがたいですね。